人気の歌手やアイドル、海外からのアーティストなどが熱唱するコンサートは観客を熱狂させます。観客は誰だって、その時の最高の気持ちを記念に残したいと思うものです。そんな時に人気なのがコンサートの物販会場です。
人気のアーティストともなれば、開演前から物販会場は人だかりができ、売り切れも続出します。なぜ私たちはこれほどまでにコンサートでの物販に魅力を感じてしまうのでしょうか。今回はそんな物販の秘密に迫ります。
人は「限定」という言葉に弱い。
コンサートではよく「~~ツアー限定モデル」が販売されます。このような商品に人は弱いもので、ファンであればどうしても手が伸びてしまいます。このようなファンの心理を知っている人は、コンサートで大量に限定モデルを購入して、インターネットなどで、高値で販売している人もいます。
このような人がいると一度に在庫が減ってしまうので、本当に欲しがっているファンの手に限定モデルが渡らなくなってしまうことがあります。人気アーティストのコンサートではこのような行為を防止するために、一人あたりで購入数を限定することもありますが、なかなか厳重に取り締まることは難しいようです。
大量生産もやりにくい
たくさん売れるのであれば、コンサートで大量に製品を作れば良いとも考えられますが、大量に作れば作るほど、売れ残りのリスクも上がってしまうものです。大人気のアーティストであっても、常に在庫のリスクは抱えているもの。
余った物品は、気軽に処分することもできないので、赤字の原因になってしまいます。更に、ファンは「レア感」を大切にしたいものです。少し手に入れにくいぐらいの状態のほうが人気も長く続き、長い目で見た時には次のコンサートでの物販の成功率が上がります。
物販の購入はアーティストへのエール
一方、それほどメジャーではないアーティストの場合、物販を購入することはそのアーティストに対するエールであるとも言えるでしょう。マイナーなバンドや地下アイドルはライブで積極的に物販を行なっていますが、なかなか物販を成功させることは難しいようです。
そのため、物販を買ってくださるお客様には大変感謝しています。もしご自身が気に入っているアーティストがいるのであれば、ぜひ購入してみましょう。
物販は面白い
ここまでみてきたように、一口にコンサートでの物販といっても様々な側面を持っています。仕事という視点から見ると、いずれも、商品の販売状況を厳しく予測しながらも、アーティストを応援し、ファンを喜ばせる素晴らしいお仕事です。
自分の作った製品が完売した時の喜びはとても大きいものです。更に、アーティストに近い仕事でありながら、ビジネスのことが勉強できる仕事であるとも言えるでしょう。「アートは好きだけど、ビジネスも勉強したい」という方は、ぜひ一度経験してみては如何でしょうか。