昨日9月30日で緊急事態宣言が解除されましたね。
コロナ禍で新たに(?)設けられた「黙食」という食事のルール。でも、かつてはそれが当たり前の時期がありました。
私が小学校低学年の頃のこと。担任がとても厳しい先生で、給食の前に手を洗ったら、手を組んだ……いわゆる“お祈りポーズ”で席につき、給食当番が配ってくれるのを黙って待ち続けなければなりませんでした。
話はそれますが、お祈りポーズで待つというのは、洗った手を自然乾燥させるため。「ハンカチで拭くのはバイキンがついてかえって不潔だから、自然乾燥が一番清潔」というのが当時の担任の先生の持論で、これは後に「なるほど」と思いました。だから持ち物検査でもよくハンカチを忘れ(どうせ使わないから)、「女の子なのに!」と怒られることに矛盾を感じたこともありましたが(笑)
さて、話は戻って。全員に給食が配られたら、係の「いただきます」の号令で食事開始。食事の間もひとこともしゃべることは許されず、教室内はカチャカチャと先割れスプーン(!歳がバレますね)と食器のぶつかる音がするだけでした。
でも、子供の頃に読んだとある物語にも、「食事中は黙って静かに食べなくてはならない」と記されているものがあったり、私の両親が子供の頃や祖父母の時代は黙食がマナーとして当然だったと聞いています。
それを聞くと、逆にいつから食事中にしゃべることが許されるようになったのか気になります。
そうはいっても、美味しいものを食べながら楽しいおしゃべりや時には愚痴、それによってコミュニケーションが取れたりストレス解消にもなりますから、会話は大切なことです。3密は回避しなければなりませんが、心の密は深めていきたいものです。
これからもしばらくの間は、食事の際は黙食+マスクを装着した会話がセットにならざるを得ないと思います。これをスムーズにおこなうことが私にはなかなか至難の業で……。これが面倒に感じる私は個人的にはまだ解除という気持ちになれず、ひたすら緊張感を持っての生活を続けるつもりです。