コラム | 花粉症

mask_woman

関東の桜開花も始まりだしたこの頃、桜前線よりも花粉前線の方が気になっている方が多いのでは・・・私も去年まで症状のない人でしたが、今年は鼻づまりと、咳がひどく初めて薬を飲み始めました・・・。一説によると、花粉症患者は3000万人以上という説もあり、花粉症は、まさに国民病です。

ただ、杉花粉は太古からあるにもかかわらず、杉花粉が問題となり、一般への花粉飛散予報の提供が始まったのは、今からわずか30年前のことです。

 

花粉症が増えたのは昭和50年代から

昭和40年代前半は、杉花粉症の患者はほとんどいませんでしたが、45年ころから増え始め、50年代に入ると、すっかり有名な病気になっています。

花粉が原因ではあるのですが、これに、土の地面がコンクリートに変わってゆく都市化現象や車の排ガスなどによる大気汚染、日本人の体質の変化などが加わった現代病といえなくもないと思います。

 

杉花粉の飛散量は前年の夏の気温に依存

杉花粉を飛ばす雄花は、前年の7〜8月に日射量が多く、気温が高いとたくさんでき、その分だけ翌年の花粉の飛散量が増えます。杉花粉の飛散開始日を地図上に記入したのが杉花粉前線です。

憂鬱な春をつげるバロメータと感じる人も多い杉花粉前線は、南から北へだんだんと移動します。九州では2月上旬に飛散し始め、3月末には東北地方北部に達します。北海道や沖縄では杉林が少ないので、杉花粉戦線は描かれません。

 

季節の移ろいと考え対策しながらやり過ごすのか、、退避するのかは人それぞれでしょうが・・数年前、この時期重度の花粉症に悩まされていた同僚とスギ花粉のない中国出張に行った際、あれだけ嫌っていた中国出張に、この時期だけは毎年出張したいと、言っていたのを懐かしく思い出しました。